上顎の奥歯の領域では、多くの場合は十分な量の骨がありません。
骨の厚みが5mm以上あれば、インプラントの埋入と同時に骨の材料を填入するソケットリフトという方法で手術できます。
しかし、5mm以下の場合はステージドアプローチという、まずは増骨の手術を行い、骨ができるまで5か月ほど待ち、その後にインプラントを埋入するという2段階の手術を行うのが一般的です。
しかし、現在の最新の表面性状であるSLActiveインプラントを使用することで、インプラントの埋入と同時の増骨でもインプラントは成功します。
また、BLTインプラントを使用することで、初期固定も獲得できればヒーリングアバットも装着して、一回のオペで補綴まで行くことができます。
当医院では、極力患者様に痛みや苦痛を伴わずに(低侵襲に)インプラントの治療を提供できるように努めています。
向かって右上の奥歯の領域に2本のインプラントを計画します。
術前のCTのプランニングですが、2番目のインプラントを埋入する予定場所の骨の厚みは3mm程度しかありません。
増骨に使用するbi0-ossと自己血の混和材です。
上顎洞の側面から窓開け(ウィンドテクニック)して、骨補てん材を填入すると同時にインプラントも埋入しました。
初期固定が取りやすいというBLTインプラントの特徴により、50N(ニュートン/cm)のトルクをかけて埋入出来ました。
埋入後のCTです。術後の腫れや痛みもほとんどありませんでした。
治療内容 | インプラント治療 |
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治療期間 | 6か月 |
治療費 | インプラント1本あたり:約40万~50万(税込) |
治療のリスク | ・炎症・疼痛・過敏症・組織治癒遅延、及び術部顔面部の内出血 ・インプラント周囲炎になる可能性があるため、 丁寧なブラッシングと定期メンテナンスが重要 |