2010.06.24 症例集(オペログ)

ストローマンボーンレベルとGBR with CGF

今日の症例は、上顎中切歯のインプラントです。 重度の歯周病で抜歯となり、周囲歯槽骨の欠損が著しいです。歯槽粘膜の量も少なく難しいケースです。 更に隣接歯の歯根露出もあり、歯間乳頭も減少しています。 ストーローマンボーンレベルインプラントΦ4.1RC12mmを埋入しました。唇側の裂開にはBio-ossとCGF (Concentrated Growth Factor)にてGBRを行いました。 インプラントの初期固定は問題なかったので、課題はどの程度審美性を回復できるかですが、隣在歯の歯周疾患が進んでいますので、妥協せざる負えない部分が多いです。 術前のインプラント埋入部位のボリュームはかなり乏しいです。 CTシミュレーションです。基底部まで11mmですが、12mmの骨縁埋入タイプのインプラントを用いて垂直的にも1mm程度は増生する計画です。 ボーンレベルインプラントRC12mm埋入後、唇側に4mm程度裂開、近遠心は0.5mm~1.0mm程度骨縁上になりました。 ゼノグラフト+CGFでGBRしています。 埋入後のレントゲン画像です。プラットフォーム上にグラフト材が見えます。

2010.06.23 症例集(オペログ)

アストラインプラントの抜歯窩埋入

今日の症例は、2か月前に抜歯した下顎5番部位に、アストラテックΦ4.5ST11mmを埋入しました。 抜歯窩は、写真のように完全に治癒していませんので、今後変化してくることが予想されますが、最終的にどの程度上がってくるのかの予測が立ちにくい症例です。 ですから、一応骨縁に埋入しておいて、骨が上がってきたらプラットフォームシフトのアバットメントのカフの長さでマージンの高さを調整できるアストラテックは使用しやすいです。 切開から埋入まで、写真を撮ってもらいながらのオペでしたが、20分弱で終了しました。 埋入前の歯槽堤の形態です。頬舌側の骨縁も高さが低いので、あまり上がってこないかも知れませんね。 近遠心の骨縁にプラットフォームを合わせています。 術後のパノラマです。

2010.06.18 症例集(オペログ)

スプラインHAでソケット&ステージドアプローチ

今日のオペは昨日に引き続き、ステージドアプローチでの埋入です。 上顎7番部位に大きな歯根嚢胞があり、抜歯した後上顎洞と直径1cm以上の交通があり、いつまで待っても上顎洞底の骨が再生しないためcytoplastとBioossでGBRしていたケースです。 6番部位には、スプラインHAΦ5mm×8mmをソケットリフトで埋入し、7番部位には通常の埋入しました。 上顎洞内への落ち込み防止のワイドカバースクリューを装着し、プレスフィットで埋入しました。 GBRをしていた7番部位のCT画像です。 6番部位のCT画像です。実際には、4mmほどの厚みの骨が存在しました。 埋入時の画像です。 埋入後のパノラマです。

2010.06.17 症例集(オペログ)

ストローマンティッシュレベルのフラップレス埋入

今日のオペは、左上の5番部位に昨年7月にサイナスリフトを行ったステージドアプローチのケースです。 使用したインプラントはストローマンRN12mmでフラップレスで埋入しました。 サイナスリフトはラテラルアプローチでゼノグラフトを使用しました。術後にCTを撮影し十分すぎるほどの骨増生ができていることを確認していました。 初期固定も35N取れましたので、3か月をめどにスクリューリテインのクラウンを装着していきます。 ゼノグラフトでサイナスリフト後のパノラマです。 インプラント埋入後のパノラマです。ドリリングの感覚ではかなり固い骨になっていました。 フラップレスの埋入で35Nの固定が得られています。

2010.06.16 症例集(オペログ)

アストラで上顎ステージドアプローチとソケットリフト

今日のオペは、左上4、5番部位へアストラΦ4.0ST13mmを2本と7番部位にソケットリフトでアストラΦ4.5ST11mmを埋入しました。 この患者様は4~6の部位は4か月前にラテラルアプローチでサイナスリフトを行っていましたので、4.5番はただそのまま埋入しました。 7番部位においては基底骨の厚みは、ほとんどありませんでしたからコロナルフレアーの部分で初期固定が得やすい4.5mmを使用しました。 どちらも補てん材はゼノグラフトを用いていますが、初期固定はほとんどありませんから、ローディングまで5か月~6か月待時しないといけないでしょうね。 4.5.7番部位のアストラインプラント埋入です。 術後のパノラマです。 やや時間はかかりますが、ソケットリフトでも十分な量の補てん材が入りました。