2008.12.10 症例集(オペログ)

フラップレスのマチュアサイトプレースメント

今日の患者さんは、右上6番の1歯欠損のインプラントです。 10何年前から抜けたままで、歯はいらないとおっしゃっていたのですが、今回はご自分からインプラントを希望されました。今年の夏に前歯が1本折れられて、そこをインプラントで直したのが気に入られたのだと思います。 今回は奥場ですが、上顎にもかかわらず十分な骨の深さと厚みがあります。歯茎の幅も十分でしたから、切開をせずに(フラップレスと言います)インプラントの埋め込みを行いました。手術後の写真のとおり全く出血もありません。時間にして10分程度のオペです。 使用したインプラントは、サイブロンプロEXのRN13mmです。

2008.12.09 症例集(オペログ)

シングルインプラント早期埋入

今日のオペは、左下6番部位のアーリープレースメント、つまり抜歯から1ヶ月半程度の期間を開けて粘膜が治癒した状態だが、抜歯窩の治癒はまだ完全ではない状態での埋入です。 奥歯の抜歯後の埋入時期としては、私は最も好んで使用しています。 理由は、周囲の骨の状態も抜歯の時点で確認済みであること、軟組織が治癒しているので感染のリスクがないこと、抜歯窩の治癒と同時にオッセオインテグレーションが起こるため補綴までの期間が短縮できること、などです。 この方の場合、非常に怖がりということで気を遣いましたが、15分で万代なく終了しましたので、患者さんにすごく喜んでいただきました(*^^)v

2008.12.05 症例集(オペログ)

下顎67番部位通常埋入

今日のオペは10月22日に報告した上顎の即時荷重の患者さんの左下の通常埋入のケースです。 特に問題はなかったのですが、しいて言えば付着歯肉の幅が2mmしかなかったので、頬側と舌側に正確に1mmづつに分ける切開線を入れるということぐらい です。それと、7番部位の骨質がクラス1で火傷に注意してのドリリングとなりましたが、予定通りサイブロンのRN9mm2本を20分で埋入終了しまし た。 上顎のインプラントも問題なく経過しているようです。お正月は柔らかいお料理なら何でも食べていいですよ、と伝えました(*^^)v

2008.12.04 症例集(オペログ)

サイブロンインプラントの即時荷重

今日のオペは、以前に右下のシングルスタンドで報告した患者さんの左下のオペです。 4~7の4歯欠損に4,6部位に2本のサイブロンプロEX(アメリカでの呼称)を埋入しました。 患者さんは、仕事の関係で奥歯であっても歯のない状態はどうしても避けたいとの希望がありました。 通常は、インプラントに力がかからないように入れ歯の内面を削って注意して使用してもらうのですが、入れ歯の内面を削ると今使用している入れ歯の留め金が使えなくなってしまう状況でした。 埋入時の骨の固さはクラス2で埋入トルク値は45Nありましたので、7mmの高さのあるアバットメントを仮固定し、取り外しの入れ歯を固定式の仮歯に改造して装着しました。 オペの時間は30分で入れ歯の改造が30分かかりました。 2か月間は軟食で生活してもらいますが、インプラントの埋入直後から入れ歯のない生活ができますので、喜んでもらえると思います(*^^)v

2008.12.03 症例集(オペログ)

カルシテックインプラント

池田歯科では現在3種類のインプラントを行っています。その中の1つであるカルシテックインプラントについて述べたいと思います。 カルシテックインプラントはアメリカのカルシテック社が製造している、HAコーティングのインプラントです。 HAとは「ハイドロキシアパタイト」の略で、HAは骨の無機質の大部分を占めるものです。インプラントの表面をHAでコーティングすることによって、インプラントと骨の結合「オッセオインテグレーション」を促進しようというのが、HAコーティングの狙いです。 カルシテックのHAコーティング技術はMP-1と呼ばれ、97%のHA結晶構造を有しています。その結果、HAコーティングの問題点であった剥離や吸収などの問題がほとんど報告されていません。 また、スレッドタイプではHAコーテッドインプラントで唯一、セルフタップ様式です。 インプラントは歯の抜けた所に人工の歯根を植え、しっかりと顎の骨と固定した後、その上に人工の歯を製作し装着する方法です。カルシテックの導入により難しいとされている上顎の奥歯や、審美性が求められる前歯にできるようになりました。これには高い技術とより細かいCTレントゲン診査が必要となります。詳しくはお気軽にご相談ください。 歯科衛生士 住田