2009.04.22 症例集(オペログ)

フラップレスプレースメント

今日のオペは、左下5番部位でしたが、オトガイ孔までの距離が十分で骨幅と付着歯肉の幅もありましたので、フラップレスでの埋入を行いました。 パンチアウトからヒーリングスクリューの装着まで、アシスタントが写真を撮りながら3分で終了しました。(*^^)v 最短記録ではないかと思います。 エンジン埋入で35ニュートン、埋入深度なども感覚的にわかってしまいますから、速いです。写真は、パンチアウト時、埋入時、術後のレントゲン写真です。 プラットフォームまでラフ面のEBIインプラントですので骨縁やや下まで埋入しています。

2009.04.20 症例集(オペログ)

抜歯即時インプラント骨縁下埋入

今日のオペは、大学病院で行った歯根端切除術の予後が悪く抜歯→インプラントとなったケースです。 頬側に瘻孔がありますが、頬側の骨縁は歯肉辺縁から3mm下方に存在します。ただし、非常に薄い骨ですので、かなり吸収するはずですから舌側へ低位に埋入します。 その場合、近遠心の埋入深度は完全に骨縁下(2mm)なりますので、通常のアバットメントではなく、プラットフォームスイッチ形態のものが望ましいです。 そこで、今回もEBIインプラントの4.1Φ11mmというものを使用しました。 術後の出血も全然なく、痛みや腫れも出ませんから患者さんも大満足と思います。 オペ時間は、4月から勤務医の服部先生にカメラ(ニコンD100)の操作方法を教えながら20分でした。 切開や縫合がないので、時間もすごく短縮できますね。

2009.04.18 症例集(オペログ)

抜歯窩インプラント骨縁下埋入

右下の6番を慢性根尖性歯周炎にて抜歯を行い、2ヶ月後のインプラントです。 抜歯後早期埋入ですので、ITIトリートメントガイドでいうType2(Early placement with soft-tissue healing)にあたります。 埋入後に辺縁骨の高さはもう少し回復し、プラットフォームは骨縁下に位置すると思います。EBIインプラントの利点であるプラットフォームスイッチのアバットメントでセメント固定の補綴をしていきます。 オペの時間は15分くらいでしたが、あまり早く終わると治療費と見合わないような気もしますので、丁寧にていねいにゆ~くり行いました(*^^)v

2009.04.13 症例集(オペログ)

外部吸収により抜歯即時埋入

先週の土曜日のオペでしたが、中切歯の即時埋入を行いました。 この患者さんは、3年前に交通事故で右上2番を喪失されましたので、当医院でGBRを伴うインプラント補綴を行った方です。 その時、同時に破折していた右上1番にオールセラミックのクラウンと左上1番にポーセレンラミネートベニアを装着し治療を終了しました。 その後、就職で広島に転居されましたので、同級生の歯科医師にメインテナンスをお願いしていました。 歯茎がはれるということで、レントゲンを撮ったところ歯頚部に虫歯が見つかったという連絡を受けました。 調べてみると虫歯ではなく(レントゲン的には虫歯に見える)交通事故の際の外傷による歯根の外部吸収と診断しました。 保存は不可能でしたので、インプラントによる治療となりました。 当医院での再治療ですので、セラミック歯の費用は頂かずに行いました。 抜歯した後の歯の状態とインプラントを埋入後の写真をアップします。

2009.04.09 症例集(オペログ)

上顎7番ソケットリフトによる早期埋入

この患者さんは、前の歯科医院で抜歯とインプラントが必要との説明を受けられましたが、その先生がお茶を濁すような説明の仕方だったので、不安になり転医して来られました。 私が再度カウンセリングを行い、抜歯の後6週間待ってインプラントを行う計画を提示し受け入れてもらいました。 昨日のオペでしたが、抜歯後6週の抜歯窩に対する早期埋入を行いました。軟組織の治癒はほぼ終了している状態です。 平均的な骨の厚みは5mmですので、ソケットリフトを併用していきます。 抜歯窩が残っていますので、ドリリングを行うと骨のない方向へドリルが流されてしまい、埋入ポジションがズレてしまいます。 オステオトームという円筒形の切削器具を用いて埋入窩を形成していくほうが簡単にいきます。 今日、術後の洗浄においでになりましたが、痛みも腫れも全くなかったので、びっくりされていました。