2010.09.15 症例集(オペログ)

スプラインHAとCGF&β-TCPでの上顎ソケットリフト埋入

今日のオペは、上顎の骨が少ないケースで、CTでシミュレーション後に、スプラインHA3.75Φ10mmと5.0Φ8mmをCGF、オスフェイオンを補てん材としてソケットリフトで埋入しました。 既存骨は4番部位6mm、5番部位5mmでソケットリフトの適応症ですが、15年前に上顎左右にインプラント治療をして、数年で脱落した経験をお持ちの患者様でした。 福岡でもインプラントで有名な歯科で治療を受けられていますが、それだけ上顎の骨のないケースは難しいということでしょう。 CGFを作るための静脈血の採血がやや難しかったですが、インプラントの埋入はそれほど気を使わずにできました。 ただ、骨が相当固くリフティングバーでのドリリングができなかったためFGダイアモンドバーを使用して、注意深くソケットを形成しました。 ソケットリフトの補てん材として、CGFとβ-TCPを使用します。 採血管4本分のCGFです。 スプライン埋入後の所見です。 埋入後のパノラマです。かなりのボリュームでシュナーダー膜が挙上されているのが、わかると思います。

2010.09.03 症例集(オペログ)

ストローマンティッシュレベルのソケットリフト埋入

今日もまたストローマンティッシュレベルのオペでした。 基本的にこのインプラントを使う時は、手術の難易度が高くない場合が多いです。 上顎のやや委縮した4,6番部位にRN12mmと110mmを2本埋入しました。 4番部位は3番の遠心の骨頂がスロープになっているので、埋入深度の調節がやや気を使います。 6番部位は、歯槽高径が7mmでしたので、自家骨とβ-TCPを補てん材としてソケットリフトを行い10mmを埋入しました。 この患者さんは、とてもひどいTMD(医原性の)で顎位の治療をしている方ですが、めまいや不眠、倦怠感などの不定愁訴はほとんど改善していて、あとは審美的で機能的な全顎の補綴を行うだけです。 歯槽頂はやや狭いので、RNΦ4.1を使用します。 ドリリング時の自家骨とβ-TCPの混和です。 ソケットリフト併用の埋入です。 術後のパノラマです。

2010.09.02 症例集(オペログ)

ストローマンティッシュレベル抜歯窩早期埋入

今日のインプラントオペは、右下67番部位にストローマンティッシュレベルRN4.1Φを2本埋入しました。 7番部位は、抜歯後8週ですが、歯槽頂の高さが陥凹しています。 歯槽幅径もあまりありませんので、歯槽頂を削除し埋入後の骨頂が均一化するようにしました。 補綴は、ソリッドアバットを装着して、連結クラウンです。 最近また、ストローマンインプラントのケースが増えてきています。 歯槽頂の幅が狭いのと高さに不揃いがあります。 削除した骨を足りないところへ、移植しています。 埋入後のパノラマです。7番の初期固定が緩いので、3か月待時して補綴します。

2010.09.01 症例集(オペログ)

ストローマンティッシュレベルの抜歯早期埋入&骨移植

今日は午前中に引き続き、2回目のストローマンインプラントのオぺでした。 右下7番の歯根破折で周囲骨がかなり欠損した抜歯窩の2か月後の抜歯早期ストローマンティッシュレベルWN10mmの埋入でした。 近心舌側の骨が吸収していて、高さが低いケースです。 遠心側の抜歯窩を使用して固定を図り、遠心歯槽頂から自家骨を採取し近心の骨欠損に填入しました。初期固定が取れていますので、2mmのヒーリングキャップを使用し、1回法の埋入としました。 近遠心で歯肉縁の高さがそろわないかもしれませんが、補綴には問題ないと思います。 近心に欠損がみられます。 歯槽頂から採取した自家骨です。 近心の骨欠損部へ移植します。 術後のパノラマです。4か月後に補綴予定です。

2010.09.01 症例集(オペログ)

ストローマンボーンレベルの前歯部GBR併用埋入

今日のオペは、上顎側切歯の歯根嚢胞にて抜歯した部位のインプラントです。 歯槽頂の骨幅はあるのですが、高さがやや低いのと、ボディー中央部以下の骨幅が足りないケースです。 歯槽頂の歯肉の厚みがかなりあるため、術前の歯肉形態はボリューム十分のように見えますが、全体的に骨の量が少ないです。 隣在歯を含め、歯間延長術を行っていて歯間乳頭が減少しているので、インプラント埋入時は歯間乳頭を保存するリミテッドフラップにてGBRを併用した埋入を行いました。 使用したフィクスチャーはストローマンボーンレベルRC4.1Φ12mmですが、審美領域で初期固定が取りづらく完全埋入が必要な場合に、利点が多いです。 術前の施術部位です。歯肉の高さはありますが、骨の量はかなり少ないです。 埋入後の初見ですが、歯槽頂の高さが低いのと根尖側で裂開が生じています。 ゼノグラフトでGBRを行い、CGFメンブレンで被覆し完全埋入しました。