2008.10.31 症例集(オペログ)

右下2本

今日の患者さんはお近くにお住まいの、とても上品な奥さまです。お話をお聞きすると5年前からうつ病傾向となりずっとひきこもっていたそうですが、その間に歯がだんだん悪くなり、今回元気を振り絞って全体の治療に踏み切られました。 初めのころは、歯の治療に対する不安も手伝って、大変心配そうでしたが、うちのスタッフのみんなの励ましの甲斐があって、最近では明るく治療に見えられています。 今日は、2回目のインプラントで2本同時の埋入でした。「先生、痛くないようにしっかり麻酔をしてください。」と要望されましたが、手術は無痛的に25分で終了しました。(*^^)v 4番部位の頬側の骨の裂開部分と6番部位の頬側の骨欠損部分に余分な部分の骨を移植して、EBIインプラントを骨縁埋入し、プラットフォームスイッチ用のヒーリングアバットメントを装着して、ノーメンブレンのGBRを行いました。

2008.10.31 症例集(オペログ)

地行の患者さん

昨日の午後のケースです。 地行クリニックの患者さんですが、丸目先生の初めての自費フルマウスケースです。 丸目剛先生に紹介で来院された患者さんですので、丸目先生が頑張っているケースですので、失敗は許されません! 左下の6番部位に大きなディフェクトがあるので、その部分を避けて57番部位にEBI4.1mmφ11mmとワイドネック4.8mmφ11mmを2本埋入 しました。骨幅は十分にありましたので、辺縁の骨をマイセルで採取し7番インプラントの近心の骨欠損部位にボーングラフトGBRしました。 丸目剛先生が第1補助につきましたので、GBRの術式を勉強してもらいました。 オペは何の問題もなく40分ほどで終了しました。(*^^)v 骨質もクラス2で良好でしたので、3ヶ月後には補綴OKです。

2008.10.31 症例集(オペログ)

プラットフォームスイッチ

10月19日は、私は休みの日でしたが、午前中にインプラントのオペだけしに出勤しました。患者さんは、私が開業間もなくの頃に全額の自費治療をさせていただいたMさんの恩師の御子息ということで、ご紹介いただいた患者さんです。 前回すでに、左下にEBIインプラントを2本埋入していたのですが、今回は右上の5番部位の1歯欠損です。頬側に骨の陥凹がありましたので、1スレッド骨の裂開が生じましたので、β-TCPとBioguideにてGBR(骨造成)を行い、完全埋入にて終了しました。 トータルの時間は20分にて終了しました。 下顎のインプラントのネック部分がくびれて見えるのは、プラットフォームスイッチ用のヒーリングアバットメントが入っているからです。 左下も保存不可能な状態ですが、右側のインプラントで咀嚼できるようになってから左下も抜歯→インプラントの予定です。

2008.10.23 症例集(オペログ)

サイナスリフト

今日は、昨日に引き続きハードなオペでした(^-^)患者さんは、他の歯科医療機関からのご紹介で、福岡県の岡垣町(JRと地下鉄で1時間)からお見えに なっています。右上67番部位にラテラルウインドウテクニックで、サイナスリフトを行い、スロローマンインプラントを同時埋入の計画です。口唇が硬く、お 口が小さい方なので、作業域の限定により難しいオペになりそうだと思っていましたが、やはり結構時間がかかりました。おまけに6,7間に細い中隔があるの がCT所見からわかっていましたので、なおさらです。 結果は、うまくいきまいたが1時間半もかかってしまいました。 それと7番部位のクレスタルボーンが2mmしかありませんでしたので、埋入方向がやや近心向きとなってしまいました。というのも、埋入したインプラントの方向を固定できない、という問題がありますから。 上部構造制作においては、ストローマンと互換性のあるサイブロンインプラントのべスティックデュオという、インナースクリューのついたアバットメントを フィクスチャーレベルで印象すれば、ラボでアバットメントの平行性を取って、上部構造を制作することができますので、まったく問題にはなりません。 ちなみに、術前のレントゲンで歯槽頂付近に、白く不透過像が映っているのは、歯槽堤の保存のために、前のドクターが入れられたHAグラニュールと思われますが、骨とは全くけつごうしていませんでしたので、オペの際に除去しました。

2008.10.22 症例集(オペログ)

上顎抜歯即時埋入即時荷重

このブログの記念すべき1番目の症例は、以前地行クリニックが私が診させていただいていた患者さんです。 5年前に一度インプラントをお勧めしていたのです が、そのときは親戚の方の強い勧めで他の歯科医院で、コーススクローネのデンチャーを作ってもらわれていました。 しかし、どうしてもインプラントでしっか り食べたいということで、再度私のもとへ来院されました。 年齢は、当時72歳で今回の再来院時が77歳です。 当時は、4本のインプラントを埋入して、それで義歯を支えるという計画を提示しましたが、今回は6本のインプラントを埋入して、固定式の義歯を装着するという計画です。 左上には骨植のよい臼歯が2本ありましたので、これらはそのまま使用し、右上7番から左上4番までの11本を6本のインプラントでで支えるというものですので、治療計画的には全く問題ありません。 ただ、今回は不要な上顎左の2番を抜歯してイミーディエートプレースメントするのと、手術後に即時にテンポラリーをいれて即時荷重を行うという、もっとも難易度んが高いとされている術式にチャレンジしました。 オペ時間は、切開からアバットメント装着、縫合終了まで60分、プロビの装着終了まで120分でした。 結果は、上顎左側7番が40Nのトルクが出なかったため、粘膜下へいったん完全埋入してロードフリーとしました。他のインプラントで10本のテンポラリーを支持させました。 2か月は軟食を摂取してもらうようにしていますが、デンチャーから解放されたことは、よかったと思います。 治療内容 インプラント治療 治療期間 準備中 治療費 インプラント1本あたり:約40万~50万(税込) 治療のリスク ・炎症・疼痛・過敏症・組織治癒遅延、及び術部顔面部の内出血・インプラント周囲炎になる可能性があるため、丁寧なブラッシングと定期メンテナンスが重要