2011.01.13 症例集(オペログ)

サイブロンプロEXの抜歯即時埋入

今日の午前中のオペは、サイブロンインプラントの抜歯即時埋入と成熟側埋入です。 右下4番をP3で抜歯し、同時にサイブロンプロEXのRN11mmを、7番部位の成熟側にWB11mmを埋入しました。 抜歯窩の辺縁骨が不規則な形態ですので、治癒後の歯肉辺縁の高さを想定して埋入深度を決定しなくてはなりません。 このケースは、根尖部でち密な固い骨にぶつかって、ドリルオーバーヒートの危険があったのでやや浅めに深度を設定しました。 サイブロンプロEXは、骨縁埋入型に設計されていますが、ティッシュレベルで埋入深度を設定することもできます。 その場合は、プラットフォームマージンのソリッドアバットメントを使用します。 やはり、複数のシステムを使いこなすことができると、いろんな応用ができてインプラント治療がシンプルになりますね。 4番部位は、抜歯即時ですが、当然フラップを展開していきます。 ティッシュレベルの深度で埋入された、サイブロンインプラントです。 埋入後のパノラマです。ちょっと左側がのびて歪んでしまっていますが、ほぼまっすぐ定位置に入っています。

2011.01.12 症例集(オペログ)

ストローマンワイドネックフラップレス埋入

今日は、ストローマンティッシュレベルの上顎6番部位のフラップレス埋入を行いました。 歯周病が進行したために、6か月前に抜歯を行っていました。 抜歯窩はほとんど治癒した状態で、付着歯肉の量も十分でしたので、パンチアウトで歯肉組織を除去しフラップレスの埋入を行いました。 基底骨の厚みがほぼ10mm前後でしたので、慎重にコッシのバーにてドリリングし、最終的にはソケットリフトを行わずにWN10mmのフィクスチャーが埋入できました。 切開や縫合の必要もないため、オペ時間は10分余りで終了しました。 腫れや痛みもほとんど出ないと思いますので、患者さんはびっくりされると思います。 埋入部位をパンチアウトしています。 埋入後の側面観です。埋入深度が大切ですが、あと0.5mmくらい深くても良いと思います。 術後のパノラマです。 右下6番部位のインプラントは9年前に当医院にてやはりストローマンティッシュレベルを入れていますが、理想的な状態でメインテナンスされています。

2011.01.05 症例集(オペログ)

スプラインHAの抜歯窩埋入

今年最初のオペは、下顎の7番抜歯部位のGBR併用埋入でした。 重度歯周病にて右下7番が抜歯となりましたが、頬側の骨がほとんど欠損していたため、抜歯窩にも骨の再生が滞っていました。 初期固定もほとんど取れないことが予想されたので、チタンサーフェイスではなくバイオインテグレーションの期待できるHAコーティングのインプラントを使用しました。 抜歯窩の窩底の骨3mm程度で、かろうじて固定を得て、スプラインHA5.0Φ10mmをnu-ossとバイオメンドエクステンドも用いて、GBR同時埋入しました。 かなり、条件が厳しいので、4~5か月程度待時したほうが良いかもしれません。 術前のインプラント埋入部位ですが、骨の欠損がはなはだしいです。 大きく陥没し、頬側の骨壁がありません。 スプラインHA埋入と同時にゼノグラフトとコラージェンメンブレンでGBRしています。 埋入後は、形態がボリュームアップしているのがわかります。 特に、減張切開はせずに被覆できました。 右下7番部位のインプラント埋入後のパノラマです。

2010.12.21 症例集(オペログ)

ストローマンボーンレベルの中切歯抜歯即時埋入

今日のオペは、上顎中切歯の抜歯即時埋入です。 唇側の歯根破折のために抜歯となりますので、周囲の骨や死肉組織を増生させるために事前にLループにて矯正的に挺出をしました。 これにより、インプラント補綴後の歯ぐきの高さが周りの天然歯と揃い、審美性が高まります。 抜歯後に唇側の歯槽骨の高さをプローベで測定し、抜歯後の骨吸収の程度を経験的に推測してインプラントの埋入深度を決定するところが一番気を使います。。 使用したインプラントはストローマンボーンレベルのRC14mmで、初期固定も取りやすくプラットフォームスイッチができますので、前歯部のインプラントには利点が多いです。 このインプラントは、日本で認可が取れていないのでスイスから直接購入していますが、来年くらいにはストローマンジャパンから発売されるはずです。 抜歯に先だって矯正的挺出を行います。挺出させた空隙に骨が添加するほうが良いので2~3か月かけて行いました。 抜歯後にソケットの骨の高さを調べます。 埋入ポジションを示します。舌側のソケットに沿ってドリリングしました。 仮歯を接着して、舌側から見たところです。 仮歯を接着して唇側からの所見です。 抜歯前のレントゲンです。 インプラントを埋入後のレントゲンです。ベストポジションに入っています。

2010.12.20 症例集(オペログ)

サイブロンプロEXの下顎成熟側埋入

今日は、下顎の成熟側に2本のサイブロンプロEXを埋入しました。 歯槽頂の幅が狭かったので、頬側に裂開を作り周辺から採取した自家骨をGBRして1回法で終了しました。 粘膜も薄いタイプですから、審美性が要求される5番部位は深めに埋入深度を取っています。 プラットフォームスイッチのヒーリングアバットを入れていますが、歯肉が治癒した後にプラットフォームの深さが足りなければソリッドアバットを装着して、通常のティッシュレベルインプラントとして補綴していくかもしれません。 プラットフォームスイッチをする場合、ここのところの読み(歯肉が治癒した後のプラットフォームの深さ)が不確定要素で難しいところです。